私達は今回、LED製造工場へ技術打合せの為、深圳へ向かいました。 昨日は大々的な反日運動が中国各地で行われ、怖い気もするのですが、思いきって深圳へ。 普段ならフェリーやタクシーなどで深圳入りをするのですが、今回は用心するにこした事は無いと、知人の車で香港から深圳の国境まで送ってもらいました。 深圳の国境にはスタッフが迎えにくるとの約束だったのですが、なかなか会えず、不安になりながらもバックを握りしめて待っていました。 当然、日本語を話すのは控えて、目立たないようにです。 すると香港から可愛い小学生の子供達が一斉に深圳に向かって走ってきました。 小学校からの帰宅時間だったのです。 中国のお金に少し余裕のある親は子供達に良い教育を受けさせたいと考えているため、毎日子供達に国境を渡らさせ香港の学校へ通わせているのです。 もちろん英語教育が進んでいる香港ですから、将来の夢は大きいものです。 中国がいくら成長しているからといっても、やはりちゃんとした教育を受けさせなければ幸せな将来は無いと分かっているのですね。 可愛い子供達の純真な笑い声が、不安な私達の気持ちを和ませてくれませした。 その後、10分くらいしてスタッフに無事会う事ができ、深圳のホテルへ向かいます。 車は相変わらず多く、片側4車線、5車線の道を車を縫うように進んでいきました。 エプソンやパナソニックでは渡航禁止が出ているし、日経企業の工場は無期停止で従業員にだけは給料を支払うというニュースが出ていました。 深圳のスタッフからは、我々民間人は誰も戦争を起こしたくないし、経済が止まるのは困る。日本との貿易が今まで通り行われなければ、多数の失業者がでて、生活できなくなる。その事のほうが大変なんだと話してくれました。 今回暴動を起こしている人達は日本製を買えないような貧しい人達や、泥棒などの犯罪歴者らしく、普通の民間人には何の関係も無いのだと聞かされました。 中国は共産国なのに、こんなにも格差があるのかと驚く反面、社会問題の難しさを実感しました。 また、中国とのやり取りの中で、日本がどのように今後動けるのか、考えさせられました。
ホテルから見た大通り
車で約1時間でホテルにつきました。 ホテル内は普段と何ら変わらず、日本人である我々にもとても親切でした。
ホテルのロビー
チェックインをすませ荷物を部屋において、まずは無事に来れた事を感謝。 ほっとしたら空腹感が・・・ ホテルの外へ何を食べようかと散策すると、日本料理店や日本のものを販売しているお店はすべて閉まっていました。 やはり反日デモの影響は凄いものです。 とりあえず、韓国料理のお店へ。 焼き肉とキムチ、そしてビールは最高でした。 さあ、明日はいよいよ工場での打合せです。 どんな事が待っているのでしょうか?