先週、9月18日に中国で大きな反日デモ集会が行われました。 当日、我々は香港におりましたので、どのようなものだったのかお伝えします。 香港島にあるセントラルのど真ん中、香港証券取引所などのあるビルの前で大きな集会が行われていました。 朝、チムサーチョイから中環まで地下鉄に乗り、フォーシーズンホテルの会議室に向かう途中でした。魚釣島と書かれてある”のぼり”が幾つも飾られており、赤い服に身を包んだ団体が拡声器で叫んでいました。 周りには警察官が取り囲んでいましたが、落ち着いた様子で集会を見守っていました。 会議室に向かう途中、「あなた日本人？」と聞かれたのですが、知らないふりをして早足で通過し、少し怖い感じは受けましたが、その他は普段と何も変わらない様子でした。 やはり日本人で固まって街を歩いたり、日本語での会話は出来るだけ避けたほうが懸命で、同日、被害にあわれた日本人の方もいらっしゃいました。 下の階では、香港の活動家がマスコミを集め、カメラの前で叫んでいました。 まさにパフォーマンス、イベントって感じです。 通行人は皆、面白そうにその光景を見ていましたが、ある種、冷めた感じでしたので少し安心しました。 現地の香港人と話をしましたが、色んな政治的背景があるのだが、一番は民衆のガス抜きだろうという話でした。 戦争は起こしたくはない、ましてや中国と日本の貿易が止まる事は、経済に大打撃を与えるので望まないという見解でした。 集会は夜まで続いたそうですが、我々は何事もなく一日を過ごす事ができ、翌日の中国入国の準備に間に合いました。 さて、明日はデモ集会で被害のあった、中国は深圳に向かいます。